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0.5を乗じ、荷重を軽減した。
2.2.6 水密隔壁に対する荷重
浸水時の水圧として、船体中心線における上甲板の上面までの水頭を考慮した。
2.2.7 深水タンクの隔壁に対する荷重
前2.2.4と基本的に同様の考え方で深水タンクの隔壁に対する荷重を規定した。
なお、一般的に高速船にあっては、バラスト作業がないため、大容量のポンプによりオーバーフロー管から海水(、水又は油)を溢れ出させるまで張り込むというようなオペレーションがない。よって、深水タンクに作用する荷重としては、タンク内の水圧による荷重(長期荷重)のみを考慮し、ポンプの押し込み等による付加的な荷重(短期荷重)は無視した。
2.2.8 梁柱が支持する甲板荷重
梁柱が支持する甲板荷重を鋼船規則C編11章に準じて規定した。
2.2.9 船体中央部における縦曲げモーメント
縦曲げモーメントMには、静水中の縦曲げモーメント及び波浪中縦曲げモーメントがあるが、波浪縦曲げモーメントが支配的であるので、それのみを考慮することとした。
高速船の縦曲げモーメントは、一般にサギングモーメントが大きいので、その最大値を与えることとした、
従来の算式は、満載排水量と船の長さ及び船首における上下加速度の関数として表示されている。本基準では、加速度及び船の長さ、幅及び船速の関数である係数をパラメータに設定した。算式は、基本的には従来の設定式と同一であるが、最大ホギングモーメントが生じる場合の加速度としては有義値を用いる。
縦曲げモーメントは、一般に無次元化係数により次式で表される。
M=C・ρ・g・Ls2・Bw・(1/2・h.)…(1)
ここで、
Lsは、満載状態における喫水線の全長(m)
Bwは、満載状態における喫水線の位置での船側外板の外面から外面までの距離(m)
hwは、有義波高(m)
Cは係数
ρは、航行する水域の海水叉は清水密度(ton/m3
(1)式でC及びhwを以下のように決定する。
?@係数C
縦曲げモーメントの無次元化係数Cは、金子1)等の大型外洋高速船の実験及び計算値を参考にして決定する。
単胴型高速船の縦曲げモーメントの応答関数は、波長船長比(λ/L)が1〜2の範囲で最

 

 

 

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